素材としては絹・麻・綿などの天然繊維、レーヨン・ポリエステル・人絹などの合成・再生繊維があります。
織物壁紙は、その発生は天然繊維が主流でしたが、現在はレーヨンなどの化学繊維による製品や、これと天然繊維との混紡・交撚糸によるものが多くなっています。
織物は、タテ糸とヨコ糸を交差させて平面に織り上げるものですが、大きくわけて3つの織り方があります。
最も基本的なものが「平織(ひらおり)」と呼ばれ、摩擦強度があり、織物の量産品はほとんどがこれです。
平織が糸の密度を高めたり地合を厚くすることができないのに対し、「綾織(あやおり)」は3本以上の任意の糸で作り、表面に斜文線が表われ、糸の密度を高め厚みもだせます。
「繻子織(しゅすおり)」はタテ糸とヨコ糸の交わりを極力少なくするため、表面を平滑にでき、糸の密度を高くして地合をずっと厚いものにできますが、反面摩擦強度が弱いという難点もあります。
一般に緞子地(どんす)と呼ばれるのは、この織り方によるものです。
■先染・後染
先染は原糸を染色してから織ったもの、後染は織り上げた布を染めたものです。
■プリント織物
織物地にプリント加工したものです。
■平織
最も単純な織り組織のもので、麻布のヘッシャン、ヘンプ類もここに入ります。
■ドレープ調織物
ドビー織のストライプや縞柄など比較的単純な柄織物と、ジャガード織の複雑な織組織の柄物などがあります。
■パイル調織物
カットパイルやループパイルなどの種類があります。
■緞子調織物
古代裂、名物裂のような繻子地の織物です。
■紙布
紙糸を主とした織物
■葛布
葛や莞草のように天然の植物靭皮を用いる手織から始まったものです。
これらの一般的な特徴は、織物独特の風合、高級感、暖かみなど、見た目の感覚を重視しています。また、種類も豊富です。
しかし、打ち込みの少ないものはほつれ・曲がりが生じやすく、撚りの甘いもの、光沢のあるものなどはジョイントが目立ちやすく、全般的には伸縮があることから、施工には熟練を要します。
風合が織物の命で、表面強度、耐変退色性、汚れ落とし(洗浄性)などの点は、ビニルに比べてやや性能がおちるのはやむを得ません。
ここでいつ織物をはじめ繊維を用いた壁紙を大枠で布系といった総称で捉えると、フェルトなどの不織布や植毛(フロツク)壁紙もこの分類に入ります。
不織布は、微細な繊維をからみ合わせて接着剤などをバインダー(つなぎ)として布状に作ったものです。
植毛壁紙は、基材シート上に、短繊維を静電気で植毛したり、あるいは硅酸塩のペレットを振動法で接着したりしたものです。
また繊維植毛は、柔らかなベルベットのような手ざわりと深みのある柄を作り出せます。
その他に、編物、経糸のみを引き整え、それを接着剤で紙に張り付けた、たて糸整経壁紙があります。
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