シーラーは下地表面を均一な状態に整え、施工性を高めるとともに、接着剤の性能や壁張り表面の性能を保持する役割を果たします。
主な目的としては
①下地と壁紙の剥離を防ぎ、密着性を向上させる。
②吸水性の高い下地等に塗布し、下地面の吸水性を調整する。
③下地からのアルカリ、水分の影響で接着剤や壁紙が劣化したり変色しにくくする。
④もろくて弱い下地基材の補強をする。
この中でシーラーとして最も重要な役割は、
①の接着性をよくするという性能でしょう。
③のいわゆる「アクどめ亅については、シーラーだけでこれを完全に行なうのは無理で、特にコンクリートやモルタルなどの湿式下地の場合は、よく乾燥させて施工にかかることが大事です。
現在使われているものの中で、最も普及しているのがこの水性系シーラーです。
水で簡単に希釈できるという取り扱いの容易さ、溶剤を含まない安全性・作業性のよさなどの理由から、広く使われています。
主成分は、酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂があります。これらの合成樹脂は、化学的な処理(エマルション化)によって水に溶けやすい水性にしてあります。
このうち、壁紙張り用に多く使われているのがアクリル系のシーラーです。
これは、コンクリート、モルタル、せっこうプラスターなどの湿式下地から、合板、ボード、繊維板などの乾式ボード下地まで、幅広く使用できます。
またALCパネル(軽量気泡コンクリート)などの吸水性の高い多孔質下地にも使えます。
性能は、シーラーとして求められる耐水・耐アルカリ性、下地との封着力、施工性などの他、防かび性を持たせた製品もあります。
施工は、刷毛、ローラー、スプレーで塗布します。標準塗布量は80~100g/㎡ですが、下地の状態により調節することはいうまでもありません。
水性系シーラーは本来水に溶けにくい合成樹脂を、エマルジョン化して水に溶けやすくしたものが水性シーラーですが、
合成樹脂の溶けやすい溶剤を用いて希釈したものが溶剤系のシーラーです。
この溶剤は、有機溶剤といわれ、人体に害のあるもの、発火しやすいものが少なくありません。そのため、作業環境の安全性にかなり配慮しなければならないこと、使用量によっては有機溶剤取り扱いの公的な資格を得る必要もあります。
近年壁張り用のシーラーとして、使われることが少なくなってきています。
しかし、その特性には捨て難いものがあり、状況によってはこのタイプのシーラーを使用した方がよい場合があります。
溶剤タイブのシーラーは、主に次のような場合に使用します。
①水性系に比べ、気温の低い冬期(0℃以下でも可)にも作業性が落ちず、造膜力がある。
②プラスター等塗壁、けい酸カルシウム板など表面のもろい下地によく浸透して表面強度を上げ、付着力を高める。
③結露をする部分、特に耐水強度を求められる場所に使う。
などのように、総じて溶剤系のシーラーは、下地基材への付着力、耐水性、浸透性、低温施工性が優れているといえます。
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