壁張りの施工には、主流を占める直張り工法の他に、伝統的な袋張りなどの下張り工法どんす張り、ふとん張りなどと呼ばれる独特な仕上がり効果を得られる工法があります。
直張り工法は、その名の通り、下地に直接壁紙を張り付ける工法のことで、セキ張りなどと呼ばれることもあります。
この工法では、特に下地調整の良否に仕上がりが左右されます。
平滑な面にすることはもちろん、接着面を均一にすることなど、下地の状態に応じた適切な作業が必要です。
下張り工法は、下地に和紙などを張ることで、下地の凹凸を修正したり、接着性などの不安定要因を除く目的で施工されるものです。
張った下張り紙の表面が平滑で良好な状態になるよう作ることは、いつまでもありません。
袋張り工法は、この下張り工法の代表的なもので、襖張りの技術を壁張りに採り入れた張り方です。
壁張りが、その当初において、表具や経師の技能者によって施工されていたことからスタートしたため、以前は一般的な工法でしたが、防火壁装による直張り工法が普及するにつれて、現在、袋張りによる仕事量そのものは減少しました。
下張り工法には、この他に、目張り、ベタ張りなどを行なって壁張りをするものがあります。
「緞子(どんす)」のようなごく高級な織物を張る工法で、古くは周囲を釘打ちして留めつける工法であったところから、「釘打張り」「アカ釘張り」とも呼ばれ、
あるいは、宮殿など特別な建築物の室内装飾に用いられたため、「宮殿張り」と呼ばれることもあります。
また、広い面に張る場合には、織物をミシンはぎして張るところから「ミシン張り」ともいわれます。
どんすこの工法に用いる緞子などは、通常の壁紙のように紙で裏打ちをしないで、布地をそのまま上張りします。
また張り下地は、合板・モルタル・木ずりに下張りを施して幾層にも重ね、白ネルを張って平滑でふくよかな下地作りをする方法がとられます。
現在は、伝統的などんす張り工法の他に、より簡易的な工法があります。
メーカーによって呼称が違いますが、一つの工法としてジョイナーと呼ばれる専用の固定部材を壁面四周にタッカー等で取り付けた後、クッション材をタッカーまたは両面テープ等で留め付け、そこに、布を専用のヘラで差し込んで仕上げる方式があります。
布またはビニルレザーを鋲で留めつけて張る方法で、椅子張りの技法を壁張りに取り入れた工法です。
この工法に用いる布も紙裏打ちをしないものをそのまま張ります。
ビニルレザーの場合はメリヤス裏のものを使うことが多いようです。
下地には、発泡ウレタンなどのクッション材をつめ込み、要所には飾り鋲を打つなどして施工し、弾力性のある壁面を構成します。
この仕上がり状態がふとん張りの名称の由来です。
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